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夜になると活発に活動する影

暑くて無気力になる。面倒だ。面倒だ。何もかも世界の全て、一挙手一投足、五体投地も面倒だ。小指一本も動かしたくない。誰に対しても小指の爪の先程の敬意も払いたくない。嫌だからだ。面倒だからだ。駄々を捏ねているからだ。何もかも嫌だ。「嫌い」という感情とは違った。間違いだ。間違えた。無気力で何もする意欲が湧かない話だった。このブログは何の目的で書き続けているのか自信が揺らいできた。

脳が夏に蒸されている。髪が湿って熱気を蓄えている。蓄えは適度に散財させるべきだ。何も持たざる側の被支配者層の私のような身分の人間は、頭部に熱気しか蓄えることが出来ない。髪と髪の細い線の間に熱気と蒸気を蓄え込んでいる。溜まっていく一方だ。インターネット接続機器も同じく熱気を蓄え込んでネットの反応が鈍い、のを回避する為に扇風機を常時当てている。厚待遇で迎え入れている私の手足で右腕だ。書くことがない。文章の流れが途切れる。日付の変わり目も迫っている。

毎日更新でなければならないんだ!毎日更新であるべきだ!毎日更新しか自分の意思を表現する場が他にはないから、自分の意思を伝えるんだ!だが私にはもはや、意思も主張もない。どこかに霧のように消え失せてしまった。無気力だ。何もしたくない。ブログ更新なんてしないぞ!ブログ更新なんてするもんか!これはブログ更新ではない。これはブログ更新なんかではない。話題がない人間の末路を体現している人物が私だ、という確認の思索で、ブログ更新なんかではない。

私の心に刻んだ文字列が何らかの手違いでアップロードされたに過ぎない。文章なんて私は書いてはいない。とんでもない、私には何の話題も、あらゆる話題もあらゆる主張もありません。とんでもないです。文章は書かれていません。未だ文章は書かれていない。タイプされてもいない。ここに浮かび上がっている現象は私の影です。私は肉体を保持しているので光がある場所に出ると影がくっついてくるのです。私は影の輪郭を描き込みます。

夏になると痒みが止まりません。気が狂いそうです。影も同じく狂ったように全身を掻き毟っています。私の手と同時刻にタイムラグなく影がキーボードのキーを叩いています。私は操られているのではないかなとそこで感じます。私の肉体は影の世界から操られているのではないかと想像してみます。私の現実世界においての存在感のなさは影のよう。影のように味気も肉体もない人生です。影だけが影絵のように生活しています。

障子やカーテンに映り込んだ生活感を感じられない亡霊のような濃い黒い影を、あなたが散歩の途中に見かけたら、それは私です。私は世界の複数の場所に同時に存在することができるのです。そんな気がします。濃い影が私であって、私は人生ではなく影絵を楽しんでいるだけです。私は影絵師であり、同時に影そのものでもあります。亡霊のように更新されるブログこそが私です。私は影のような存在です。

私は文章を書いているのではなく、影絵を使って物語を言語で語って見せているだけです。暑くて無気力になります。熱帯夜です。夜になると活発に活動する影と自分を定義することにしてみます。

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